疾病保障、つけたほうがいい?

結論から書きましょう。「確率論的に考えれば、疾病保証は付けなくてもよいです」

銀行で借りる住宅ローンは、団体信用生命保険が自動的に付帯しています。つまり、借入している本人が死亡した時に残債は消滅しますが、平たく言えば「死なないけど、病気で働けない」状態になった時が問題となります。これに対応するのが、「疾病保証」です。もちろんコストがかかり、対応する病気の幅等にもよりますが、残債に対して0.1~0.4%程度の追加料金がかかります。

疾病保証の発動条件

疾病保証は、病気にかかれば自動的に発動するわけではありません。条件がいくつかあります。また各社に条件の開きがあります。日本人の死因率第一位のがんに関する発動条件に関する情報をまとめましたので、以下の表をごらんください。画像をクリックすると大きくなります。

疾病保証まとめ表

この「いかなる業務にも従事できない状態が1年以上続いた場合」という条件は具体的にどういうことか、払い込み免除の条件を細かく読むと「三大疾病で入院 または医師の指示による自宅療養により、被保険者の経験や能力に応じたいかなる仕事もまったくできない状態」のことを指します、基本的には医者の診断書で判断します。

具体的には、
・意識障害があって意思の疎通ができない場合
(逆にたとえ寝たきりであっても意思の疎通ができれば何らかの仕事が可能と医師は判断する)
・脳溢血等で重度の認知症を発症してしまった場合
などがいかなる仕事も全くできない状態に該当します。

上記のような状態に罹るリスクはかなり低く、「いかなる業務にも従事できない状態が1年以上続いた場合」というのはとても厳しい条件だということがわかります。無料で付帯してくれるならうれしい、程度に考えた方が良いのではないでしょうか。

30歳の日本人が30年間でがんに罹る確率は7%

国立がん研究センターが罹患リスクを公表しています。

ガンに罹る確率

30歳時点の確率はかなり低いので、若い時に住宅ローンを組むなら、それほど意識しなくても良さそうです。ただし、40歳となると30年間で20%の確率となりますので、留意した方が良いかもしれません。

疾病保証を付けた方が良い人

月並みな結論ですが、費用が掛かる以上、リスクが低い人は入る必要がありません。強いてあげるなら ・罹患リスクが高くなってくる高年齢で組む場合
・親や親族ががんで早死にしており、いわゆる「がん家系」などでリスクが高いと考えられる場合
・既に健康に不安がある場合
などでしょうか。また、この場合も、「はじめてガンにかかったら」という条件を確認しておきましょう。